フォトリーディングのススメ

「ポイントは、読む目的の明確化にあります。ノウハウ本の場合書籍に書かれている概要を知りたいのか、具体的なテクニックを知りたいのかなどによって、得るべき情報は当然異なってくる。すべての情報を一度の読書で得ようとするのではなく、本当に知りたい情報を明確化し、何回かに分けて吸収した方が、より知識は蓄積されていきます」

では、教養本など、なかなか目的を絞りにくい書籍の場合はどうすればいいのだろうか。「その本を読んで、どういう結果が欲しいのか、どこまでの知識が必要なのかなどをまず明確にします。最初は、『何か新しい知識を得たい』といった目的でも構いません。読み進めて興味を深めるに連れ、得たい情報が明確になっていくのです」

本質の抽出に集中し考え抜くことが重要

「読書には消費型リーディングと生産型リーディングがあります。消費型とは、面白かった、頭が良くなったという知的欲求を満たす読み方。一方、生産型とは、この部分を応用すると自分の問題解決ができる、このアイデアはすぐに使えるなど、具体的な行動や価値につなげる読み方。もし、読書を何らかの形で活かそうと思うなら、生産型の読み方にすべきです」

勧める方法は、①読むテーマを明確化、②タイトル、目次、帯からキーワードを抽出、③本文のキーワード周辺を集中して読むという手順だ。

さらに、著者の思いや結論が含まれる前書きはよく読むこと。また、小見出しを見ていけば各章のキモの部分がわかる。その部分だけ読めば枝葉末節にとらわれず、本質に近づけます」

著者の言わんとする本質が「表層的なことではないのか?」「本当に自分に当てはまることか?」と考えることだ。

「やはり仕事に活かすレベルにするには、自分で考え抜くことが重要だと私は思います。松下幸之助翁が『本読みになったらあかんで』といみじくも語ったように、内容を鵜呑みにするだけではダメなのです。本来、本とは自分の考える力を引き出してくれる道具と考えるべきです」

速読と考えることは両立しないと思いがちだが、「速読に慣れてくると瞬時に考えるモードへの移行は可能」と断言する。

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実際、さほど時間がかかるわけではないという。結論として言えるのは、読む目的の明確化だ。仮に好奇心からだけであっても、読むからには何らかの具体的な目的を設定する。それがインプットとアウトプットを効率化し、ビジネス書の内容を使える知恵に転換する方法なのだ。